みんなどうしてる?炊事にまつわるエピソード

炊事をしない生活をおくっていた若い頃

学校を卒業して就職したばかりの頃、3年ほど一人暮らしをしていたことがあります。勤めていた会社は、最初の1年間はとても忙しく、新入社員だった私も遅くまで残業をしていました。8時を過ぎるまで残業をしていると、仕事の手を休め、みんなで出前を取り夕飯を食べていました。その費用は会社持ちだったこともあり、特に贅沢な食事というわけではありませんでしたが、それでも新社会人であり、一人暮らし1年目の私には、非常にありがたいものでした。家には寝に帰るだけで、炊事らしいこともほとんどしていませんでした。

2年目になると、仕事を終えて帰る時間が早くなりました。それは私が仕事を覚え、手際がよくなったためではなく、仕事量自体が減ったためでした。それでも、ひと月の間には忙しい時期もあり、8時を過ぎるまで残業することもたまにはあったのですが、夕食代を会社が出してくれる、という慣習はすでになくなっていました。1年目には、残業で遅くはなったものの、たまには出前ではなく外で食事をしようということになることも稀にありました。しかし、仕事量が減り、それに比例してみな収入も減っていたからか、誘い合ってでかけることもなくなってしまいました。定

時できっちり仕事を終えて帰る生活になると、やはり炊事は自分でしなくてはなりません。それまでは残業食で済ませてきた夕食も、自分で食材を購入し、自分で調理しなくてはならなくなったのです。しかし、もともと炊事が好きではなかった私は、ついついカップ麺や菓子パンなどで済ませていました。いくら若いとはいえ、こんな生活をしていては身体を壊してしまう、という不安はもちろんありました。実際、胃の調子は常に悪かったと記憶しています。しかし、今日からはきちんと炊事をして正しい食生活をおくるぞ、と決意して多くの食材を買い込んでも、気が付くと冷蔵庫の中で野菜がしなびていたり、異臭を放ったりしていたのです。結局、私は3年でその会社を辞め、自宅に戻ることになりました。今振り返っても、1年目はともかく、2年目以降は、よく大きな病気もしなかったと感心するほど、貧しい食事をしていたものです。
おすすめリンク